ゲームをして恋愛に走る奴だっているかもしれない。なに,をするかは,誰にもわからないし,そこに責任など問えない。
quote:3件の殺人で起訴されたデヴィン・ムーア氏に対して,被害者の弁護士であるジャック・トンプソン氏は,ムーア氏が行っていたゲーム(グランド・シーフ・オート(GTA))の発売元であるテイクツー・インタラクティブ社やゲームの小売業者,プレイステーションを作ったソニー社などに対して民事訴訟を開始し,その裁判に勝てると明言した。ムーア氏は逮捕後,「人生はテレビゲームだ。誰でもいつか死ななければいけない」と述べたと云う。ムーア氏はGTAをたくさんの時間行なっており,トンプソン氏はGTAを「殺人シミュレーター」と呼んでいる。
暴力的なゲームをし続けて,もともとなんらかの暴力的素因があった者は,殺人などの事件を起こすことになるだろうか? わたしはGTAというゲームについての知識がないので,テキトーなことしか云えないが,記事によるとムーア氏は何度もGTAで殺人のリハーサルを行なっていたと,トンプソン弁護士は述べていると云う。なにか殺人を犯したいと思っていて,実際に捕まるかどうかテストして試せるゲームがあったとしたら,試しにやってみる人がいてもおかしくないとは思う。
だが,だ。個人的には,ゲームによって,実際に殺人を犯す人は稀だと思う。いない,とは云わない。なかにはいるかもしれない。ゲームをしていて,なにか精神的にタガがはずれて殺人を実際にしてしまうキチガイもいるだろう。だがその引き金を引くのは,別にゲームに限った話ではなく,小説だってアニメだって絵本だってあり得る。それはその人間が生きてきたすべてを見つめ直さなければならず,容易にできることではない。あえて云えることがあるとしたら,ソニーまで訴えるこの弁護士は,かなりキチガイだと云うことだろうか。
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